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やどかりブックレット・障害者からのメッセージ17 今の自分でいいんだよ 反 障害者自立支援法
やどかりブックレット編集委員会 編
発行:やどかり出版
A5判 82ページ
本体価格800円+税
ISBN-978-4-904185-07-0C
発行年月:2009年6月
本書では,8名の精神障害のある人たちが,自分の生きてきた道のりを語っている.彼らの生きる姿は,あなたの「自立・自律」の考え方を大きく広げることになるだろう.
1人1人の自立・自律
1章では,6名の人たちが「私の生きてきた道のり」という共通のテーマで,自分の人生をそれぞれが素直に語っている.病気になったからこそ見つめてきた「人生とは何だろう」ということ…….彼らの人生は,実にさまざまで,
豊かな「自立・自律」を語っている.
今の自分でいい
第2章では,30年以上に渡る長期の入院を余儀なくされた,加藤蔵行さん,島田トシ子さんの半生を本人へのインタビューをもとに原稿化したものを掲載している.統合失調症の発症,精神病院への長期の入院体験など,1つ1つの記憶を丁寧にたどり,自分の暮らしを手にした2人は,今がいちばん幸せと語る.
本書に登場する8名は「これが自立です」と語っているわけではない.しかし,彼らの生きる姿から,障害者自立支援法の「自立」がいかに狭いものかと実感することになるだろう.病気や障害を抱えどう生きるかと暗中模索している人がいるならば,本書を手にしてみてください.今の自分でいいんじゃないと思えることでしょう.
目次
発刊にあたって
はじめに
Ⅰ.私の生きてきた道のり
やどかりの里と私 田川真美 創作活動で充実感 貞照
「カノン」 新井俊一 自然体で時を送る 田代雅之
働くことが喜びに変わった 野口智子 2人でいて良かった 星野君江
Ⅱ.あきらめない
自由っていいな 長期入院を経験して 加藤蔵行
私が小学校2年生の時に母がなくなった/リヤカーで行商の手伝い/母の味はおむすびの味/親戚で農作業と釣竿つくりを手伝う/働いている最中に動けなくなった/電気ショックで被害妄想に/殺したいほど憎かった看護人/34年間も入院する羽目になってしまった/開放病棟に行くために内職を一生懸命やった/院内喫茶で腕を磨いて画廊喫茶ルポーズへ/援護寮とグループホームを併用して/喫茶ルポーズができて一人前に/600万円の借金で命を10年延ばした/やどかりの里に来て本格的にギターを習った/6畳と4畳半の2部屋に住む/忍び寄る自立支援法の影/食事が自由にできる幸せ
今がいちばん幸せ 長期入院を経験して 島田トシ子
今,第3の人生を送っている/高卒で銀行に就職/学校動員で落下タンクを作った/自分で進んで精神病院へ/最初に電気ショックをかけられた/お大尽の子が多かった入院生活は楽だった/毎週1回電気ショックの日/男3人に羽交い絞めにされて/兄の反対で退院できなかった/作業グループの給料計算を一手に引き受けて/看護婦に脅かされて退院した/大勢の人が亡くなっている/兄の理解がなくて入院が長引いた/妹の家にはあたしが訪ねて行く/グループホームには「やどかりの里」の人が3人いる/「やどかりの里」が社会に出してくれた/今住んでいるところは3軒目/あゆみ舎でのランチづくりは楽しかった/自炊してどうにも出せないお母さんの味/今がいちばん幸せ
おわりに
発行:やどかり出版
A5判 82ページ
本体価格800円+税
ISBN-978-4-904185-07-0C
発行年月:2009年6月
本書では,8名の精神障害のある人たちが,自分の生きてきた道のりを語っている.彼らの生きる姿は,あなたの「自立・自律」の考え方を大きく広げることになるだろう.
1人1人の自立・自律
1章では,6名の人たちが「私の生きてきた道のり」という共通のテーマで,自分の人生をそれぞれが素直に語っている.病気になったからこそ見つめてきた「人生とは何だろう」ということ…….彼らの人生は,実にさまざまで,
豊かな「自立・自律」を語っている.
今の自分でいい
第2章では,30年以上に渡る長期の入院を余儀なくされた,加藤蔵行さん,島田トシ子さんの半生を本人へのインタビューをもとに原稿化したものを掲載している.統合失調症の発症,精神病院への長期の入院体験など,1つ1つの記憶を丁寧にたどり,自分の暮らしを手にした2人は,今がいちばん幸せと語る.
本書に登場する8名は「これが自立です」と語っているわけではない.しかし,彼らの生きる姿から,障害者自立支援法の「自立」がいかに狭いものかと実感することになるだろう.病気や障害を抱えどう生きるかと暗中模索している人がいるならば,本書を手にしてみてください.今の自分でいいんじゃないと思えることでしょう.
目次
発刊にあたって
はじめに
Ⅰ.私の生きてきた道のり
やどかりの里と私 田川真美 創作活動で充実感 貞照
「カノン」 新井俊一 自然体で時を送る 田代雅之
働くことが喜びに変わった 野口智子 2人でいて良かった 星野君江
Ⅱ.あきらめない
自由っていいな 長期入院を経験して 加藤蔵行
私が小学校2年生の時に母がなくなった/リヤカーで行商の手伝い/母の味はおむすびの味/親戚で農作業と釣竿つくりを手伝う/働いている最中に動けなくなった/電気ショックで被害妄想に/殺したいほど憎かった看護人/34年間も入院する羽目になってしまった/開放病棟に行くために内職を一生懸命やった/院内喫茶で腕を磨いて画廊喫茶ルポーズへ/援護寮とグループホームを併用して/喫茶ルポーズができて一人前に/600万円の借金で命を10年延ばした/やどかりの里に来て本格的にギターを習った/6畳と4畳半の2部屋に住む/忍び寄る自立支援法の影/食事が自由にできる幸せ
今がいちばん幸せ 長期入院を経験して 島田トシ子
今,第3の人生を送っている/高卒で銀行に就職/学校動員で落下タンクを作った/自分で進んで精神病院へ/最初に電気ショックをかけられた/お大尽の子が多かった入院生活は楽だった/毎週1回電気ショックの日/男3人に羽交い絞めにされて/兄の反対で退院できなかった/作業グループの給料計算を一手に引き受けて/看護婦に脅かされて退院した/大勢の人が亡くなっている/兄の理解がなくて入院が長引いた/妹の家にはあたしが訪ねて行く/グループホームには「やどかりの里」の人が3人いる/「やどかりの里」が社会に出してくれた/今住んでいるところは3軒目/あゆみ舎でのランチづくりは楽しかった/自炊してどうにも出せないお母さんの味/今がいちばん幸せ
おわりに