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2022/03/10 15:51


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column (K)

 既に数名の方が『JDブックレット5 障害のある人の分岐点』(以下JD5)の投稿をされていますが、今回は組版の話をしたいと思います。
レイアウト等々はmさんと打ち合わせをしながら作成し、画像処理や組版も難なくスムーズに行いましたが、最後に待ち構えていたのが「約50ページの年表」でした。
 初稿までは(佐)先輩が組版を担当されましたが、著者校正から戻ってきた原稿の修正からは私が行いました。年表は1行でも増減があると、セルが次のページに飛んでいってしまいますし、使い慣れない他の方のパソコンで組版をした、苦労した「約50ページの年表」です。
 JD5の組版をしながら、私が生まれる前と生まれた後にあった障害者を取り巻く出来事を知り、深く考えさせられました。ぜひ、お手に取ってご覧いただきたいと思います。
 先月、旧優生保護法の裁判で国を相手に逆転勝訴をしたというニュースを、ネット速報で拝見しました。当時の法律の1つとはいえ、強制不妊手術を受け、子どもをつくれない体にされた被害者の気持ちが、今回の裁判を動かしたと思います。旧優生保護法裁判はまだ戦いの最中です。障害を抱えながら育児をしている一児の母として、私は今後の旧優生保護法裁判の動きに注目しています。

column (h)

 最新刊『障害のある人の分岐点』など,やどかり出版では藤井克徳さん(日本障害者協議会代表)の本をいくつか出させていただいています.
 私が初めて藤井さんと言葉を交わしたのは,20代前半の頃でした.とあるセミナーの交流会,緊張をお酒で流し込み,ご挨拶したことを覚えています.その席でのことです.障害福祉分野では,制度的な位置づけがない中,まさに「ゼロ」から「一」のものを創りあげ,障害のある人たちの暮らしや働く場を拡充してきました.何十年前と比べると,今はある程度資源は整ってきているように見えます.そんな中で,私たちはどんなことを大切に活動していったら良いか,私は藤井さんに聞いてみました.
 「hさん,障害のある人たちを取り巻く状況は,未だ「ゼロ」のもの,「マイナス」なものにあふれています.そこに視点を合わせてみてください」.そんな風なことを言ってもらいました.権利条約で言われる「他の者との平等」を考えた時,「果たして現実はそうなっているだろうか」「ゼロやマイナスはないだろうか」……今でも雑誌づくりで大切にしている視点です.

column (真)

 先日,『JDブックレット5・障害のある人の分岐点』の原稿を読み,著者である藤井克徳さんに一読者としての感想をお伝えする機会をいただきました.
 私はやどかり出版の中では年齢が最も若く,本書でも,明確な記憶があるのは3期(2001年~2010年)の後半くらいからでした.最初のほうのどの項目も生まれてすらおらず,「授業で習ったかもしれない」というような程度でした.本書の冒頭にあった,『1981年の国際障害者年から「もう40年」か「まだ40年」か』という感覚が,私にはどちらとも得られず,既に「歴史上のこと」になっていました. 
 さて,では「歴史上のこと」としているのは私だけなのだろうか?と思いを馳せたら,私と同年代かさらに下の世代は,おそらく同じように「歴史上のこと」と思っている人も少なくはないと思います.例えば旧優生保護法問題が現代で起きていることにどうやってつながっているのか.なぜ今裁判が行われているのか,相模原障害者施設殺傷事件はどのような背景があって起きてしまったのか.自分から知ろうと思わなければ,誰も教えてはくれないからです.
 藤井克徳さんのお言葉をお借りさせていただきます.
『「誰に読んでほしいですか」と問われたら,すかさず「若者に」と返します.』
 是非,お手にとってご一読ください.先人の振り返りは,若い世代の学びになります.

column (知)

 昨年11月に発行された「JDブックレット5」は,やどかり印刷の元上司であるSさんが装丁を担当されています.現在は農園の代表をされているSさんですが,装丁担当の人手不足のため,現在でも表紙のデザインをお願いしています.写真の選定が毎回絶妙で,今回も書籍のタイトルに絡めた写真をチョイスしてくださいました.
 私が情報館で働くようになってからおよそ10年間はSさんの下で印刷業務に携わっていました.責任感が強く無骨な印象を持っていましたが,印刷という繊細な業務もこなすマルチな方です.頼りがいがあるせいか,昔々に「お父さん」と無意識に呼んでしまったこともありました^^;
 今は私も少しばかり装丁の仕事も任せてもらえるようになりましたが,優柔不断な性格が災いして,これで行くというデザインがなかなか決まらなかったりします.性格は変わらないでしょうから,今後はあらかじめデザインをストックしておくことを心掛けたいと思っています.

column (和)

 日本障害者協議会(JD)編【JDブックレット5】『国際障害者年から40年の軌跡 障害のある人の分岐点:障害者権利条約に恥をかかせないで』藤井克徳 著、発刊にあたり、JD経由の注文の発送などをやどかり出版でおこなっています。

 いつもは、チラリホラリの注文への発送作業ですが、JD5発刊から多方面より、たくさん注文が入り、12月、1月は大わらわでした。そろそろ初めの一波も落ち着いてきました、これからいろいろなアイデアを出して販売促進をしていかねばなりません。

 他の人も書いているように、国際障害者年以降の40年を振り返る藤井克徳氏の渾身の一冊です。私も、藤井克徳氏の講演のテープ起こしをしました。本の冒頭に載っているふじいかつのり氏の「恥をかかせないで」の詩を講演の中で朗読しているのがやどかり出版のHさんです(^o^)

 とても素晴らしい朗読です。本ではHさんの朗読が聞けないのが残念です。

 

column (m)

 「分岐点」という言葉には,瞬間的に心臓がキュッと掴まれるような緊張感を覚えます。

 以前,『素敵な選TAXI』というTVドラマがありました。竹野内豊がドライバーを演じる「選TAXI(せんタクシー)」に乗った客は,その人が望む過去のある時点まで戻ることができ,「選ばなかった選択肢」で人生をやり直してみることができるという設定でした。

 日々は大小さまざまな選択や判断の集積ですが,振り返れば,ある出来事から一気に大きな流れが形成された,あるいはずっと予兆があったのに気づかれなかった,といったターニングポイントがある――

 JDブックレット5『障害のある人の分岐点』に掲載の「障害のある人の分岐点年表」(なんと48頁にも及ぶ超大作!)を眺めてみると,障害分野における大きなうねりが感じられると思います。

 

column (昌)

 JDブックレット5『障害のある人の分岐点』のご紹介です.

 本書の担当だった私は,制作にあたり,編集部のメンバー,職員が一丸となって取り組んだ1冊だと感じました.なかでもメンバーのSさん,Kさんがいなければ,本書の特徴の1つである48ぺージにもおよぶ充実した年表がここまで完成度の高いものになっていなかったかもしれません.Sさんは先方から届いた膨大な年表を1つ1つ間違いがないか確認し,確認事項を先方に送るといった作業を何度となく根気よくやってくれました.Kさんは原稿を版下にしてくれ,修正の大変な年表作業を職員と確認しながら,何度も何度も嫌な顔をせずに修正してくれました.

 やどかり出版の特徴の1つでもある,制作のどの工程にもメンバーが関わっている.まさにその特徴を結集した1冊です.

 

column (本書あとがきより)                                  

 『JDブックレット5 国際障害者年から40年の軌跡 障害のある人の分岐点』

 本書は藤井克徳さんの待望の単著で,1981年の国際障害者年以降を中心に,この40年間の障害分野の出来事を時系列でたどった「近年障害分野早わかり版」と言えるものです.主な出来事を初心者にもわかりやすく解説・評価し,50ページに及ぶ詳細な年表を収載しています.

 「読者のみなさんそれぞれで,自身が思い浮かぶ40年間の出来事や体験を本書に重ねてみてください.本書をベースにしながら,これにそれぞれが体験したこと,先輩から聞いたこと,知識のうえでの印象深い出来事などを重ねてほしいと思います.自身が関わっている団体や法人,事業所の節目の出来事を本書と合わせ見ることで,その意味付けや評価に新たな発見があるかもしれません.」

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