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2022/03/10 15:51


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column (花)

 この本のサブタイトルは「50のエピソードで綴る50のヒント」というものです.文章を書く上で何かしらのエピソードを入れるということは,ほとんどの人ができていました.そもそも,何かしらのエピソードが無ければ文章が成立しないからです.
 ヒントという点では難しいものがあります.状況に流されて生き,結果としてこうなったという風に生きる人は少なくないのではないかと思われます.原稿を依頼して,エピソードは連ねるものの,ヒントという要素は無いというか薄い方が多かったように思われます.編集の際には,そのエピソードからどのようなヒントが導き出されるか執筆者に問いかけたりするなど,模索する時間が多かったように思います.
 かくして,原稿は揃い,編集作業,印刷作業を経て,本書は出版されました.タイトルにある通り「もう1つの価値」に出会うというこの本を読むことで,新たな価値観や生きる術に巡り合える本になりました.ただ漫然として生きていきがちな人生に新風を吹き込むという,書物本来の役割を果たすことができたのではないでしょうか.

column (昌)

 前回は執筆者での感想を書きましたが,今回は編集室(原稿の内容を検討チーム)での感想を述べたいと思います.
 編集室では,テーマに沿った執筆者の原稿を毎週少なくて3つ,多い時では5つの原稿を検討をしました.原稿がテーマに沿っているか,読者から見てわかりづらいところはないかなど1つ1つ丁寧に時間をかけ,編集室での意見をまとめ,執筆者に加筆や修正のお願いをする作業を何度となく繰り返しました.
 私にとって原稿を深く読み込み的確な意見を言うことはあまり得意ではなく,いつも緊張しながら参加し,他の人たちの的確な意見を聞くと自分の思ったことがあまり言えませんでした.それでも毎回,そんな視点があるのかなど学ぶことも多く携われてよかったと思っています.
 私は病気を発症して,どこに相談していいのかもわからず,先が見えないことへの不安をひとり悩み,途方にくれていた時がありました.その時,本書のようなものがあったなら,一歩だけ前に進もうとする勇気が出たかもしれません.

column (A)

 こんにちは.新米編集部員です.今回は,やどかり出版の新刊のひとつでもある『「もう1つの価値」に出会う 50のエピソードで綴る50のヒント』の校正を行いました.校正とは何かと思われるでしょうが,校正とは誤字・脱字のチェックや表記の統一を図ることをします.また,同時に文章の整合性をとる作業も行います.
 この書籍は,それぞれの文章が著者の思い入れのあるエピソードやヒントで綴られているので,思わず校正を忘れ文章の中に引き込まれてしまうこともしばしばありました.校正という作業をしている中でも引き込まれるほどの読み応えがある一冊となっているので,是非とも皆さまにお勧めしたいです.
 さて,校正の話に戻しますが,実際には私1人での校正作業ではなく,別の担当者が行い,また別の担当者が行うという形になっています.何重にも校正を行います.校正はそれほど重要な作業なのです.やはり本をつくることは面白いですね.

column (健)

 「もう1つの価値」ってなんだろう,と思いませんか?
 経済や成功.まるで刷り込まれたような誰かの思想.その反対側に位置する「もう1つの価値」は,順調な人ほど,逆に共感しづらいかもしれません.社会生活を送っている以上,誰でもうまくいく時もあれば,うまくいかない時もあります.順境の時期はスムーズにいっても,逆境の時はどうしたらいいのでしょうか.逆境の時期に頑張り過ぎて,発病する人もいます.それでは状況がとことん悪化するまで待つしかないのでしょうか.
 そうならないための「もう1つの価値」でもあると思います.考え方のセーフティーネットと言ってもいいかもしれません.保険といったら違うかもしれませんが,生活が悪化の一途を辿っている人が本書を読んだら,心が軽くなるはずです.
 また「もう1つの価値」という言葉の意味は人によって違い,人間が2人いたらお互いの捉える「もう1つの価値」は真逆かもしれません. 
 ぜひ本書を読んで,あなただけの「もう1つの価値」を実感してください.

column (花)

 『「もう1つの価値」に出会う』の紹介です.
 この本は50のお話で構成されています.私が編集室に加わった頃にはそれぞれのお話を執筆者にお願いして,出来上がった原稿を検討するような状態でした.
 かなり初期の段階で,1人の執筆者が原稿を書けないということになり,それは代わりの執筆者にお願いして事無きを得ました.編集作業の中盤でかなりやり取りをして,その過程も紆余曲折あった原稿がありましたが,どうもうまくいかないということになり,「仲間」という題材だったので,亡くなった須藤守夫さんの原稿を再構成して掲載する形になりました.終盤になり同様の事態が起き,「マイナスからプラスへ」という題材で亡くなった堀澄清さんに登場していただきました.
 結果として,50の中に精神障害のあるメンバーのお話が8つ登場することになり,全体のバランスが良くなったのではないかとの意見も編集室ではありました.

column (昌)

 やどかりの里の50年の記念誌として,『「もう1つの価値」に出会う 50のエピソードで綴る50のヒント』を出版しました.今回の50周年記念誌はいままでの周年記念誌とは一味違った内容になっています.
 刊行にあたり,私には執筆者と企画編集室(原稿の内容を検討するチーム)の2つの役割がありました.今回は執筆しての感想などを述べたいと思います.
 私に与えられたテーマは「あきらめからの出発」でした.原稿を書くにあたり,自分にとって「パンドラの箱」であった発病の原因や精神科病院への入院のことがフラッシュバックし,なかなか筆が進みませんでした.それでも,自分の記憶を思い出していくうちに,今の自分があるのは,仲間との出会いややどかりの里との出会いによって一歩ずつゆっくりと進んでいったんだなあと……そんなことを思い出しながら原稿を書き上げました.
 本書は,いろいろなテーマのエピソードからヒントが散りばめられています.先が見えないコロナ禍の中,精神的に不安定になる人も多くいると思います.気持ちが楽になれる一助になれば幸いです.

column (K)

 『「もう1つの価値」に出会う 50のエピソードで綴る50のヒント』は、いろいろ工夫をしながら楽しくレイアウトした書籍です。第1部から第5部までそれぞれのテーマに合わせ、1ページごとにイラストに動きを付ける形で背景を作成しました。
 レイアウトを担当することになった私は「見る人が楽しんでくれたらいいな」「面倒な事も厭わない、まずはやってみよう」「何事も経験だ」という気持ちで挑みました。全ページをパラパラ漫画の様に展開していくので根気のいる作業でしたが、完成した時はすごい達成感がありました。
 この投稿に貼ってあります画像は、第2部「つながる」で使用した背景画像をまとめたものです。ページが進むにつれ、蔓が成長していく様を描いています。第1部「生きる」では、タンポポが咲いて綿毛が飛んでいくデザイン。第3部「変わる」では、花火が打ち上がるデザイン。第4部「創る」では、鳥が羽ばたいていくデザイン。第5部「理念と哲学」では、墨を使ったデザインと,いろいろなテーマで背景を作成しました。
 読むだけではなく、見て楽しめる、そういう書籍になったと思っています。ぜひ、お手に取ってご覧いただきたいと思います。

column (h)

 タイトルの通り,本書は「もう1つの価値」に出会えるような,50個のエピソードとヒントが綴られています.1つ1つの項目が独立しているので,気になる見出し,その日の気分,好きな数字……どの頁からでも読むことができます.
 ぱっと開いてみると,いろんな人の価値観や生き方に出会います.1つめの「あきらめからの出発」は,編集者の大先輩,Wさんの原稿でした.「今,ここ」を大事にした生き方,その生き方に出会うまでの葛藤は計り知れません.読んでいると,「今の自分でいいんだ」と,私自身の生き方も肯定できるような気がしました.

column (花)

 『「もう1つの価値」に出会う』の紹介です.
 副題にあるように50編のエピソードとそれに付随する50編のヒントで構成されています.別の言い方をすると2ページで展開されているお話が50編あるというものです.
 私も1つの原稿を担当しました.4回くらい書き直しましたが,うまくいかず,最終的には私が書いたものを編集部の方でまとめて仕上げてもらいました.
 それが示すように編集部の要求も高く,質の良い原稿を求める姿勢が表れています.そのような50編の原稿が結集されている『「もう1つの価値」に出会う』を読んでみてください.
 障害のある方,障害を持った家族を持つ方,障害福祉関係で働いている人等,そんな方が今回の本の執筆者です.そんな方たちから「もう1つの価値」がもたらされ,自分には無かった価値観に気づけると思います.

column (知)

 やどかりの里50周年記念出版編集委員会が編集した書籍『「もう1つの価値」に出会う 50のエピソードで綴る 50のヒント』の装丁を担当させていただきました.
 著作権の保護期間を過ぎたワシーリー・カンディンスキーの「空の青 Sky Blue」という不思議な生物が描かれている作品を基にして,表紙では思い切って各生物を切り取りバランス良く配置してみました.裏表紙は作品をリスペクトしてそのまま配置し,右端だけ紙を破いたようなデザインにしてみました.
 有機体が胚の発生中に祖先がたどった進化段階の概略を繰り返すという反復説に感心を持っていたカンディンスキーのこの作品は,やどかりの里の50年の歩みと重なる部分もあるかもしれません…?!?! 本書を手に取り様々なことに思いを馳せる素敵な時間をお過ごしください.やどかり出版HP(BASE)にて販売中です.

column (世)

 『「もう1つの価値」と出会う 50のエピソードで綴る50のヒント』,カンディンスキーの「空の青」をもとに装丁された表紙は,なんだかワクワクするような,楽しげな音楽が聞こえてくるようです.このワクワクにたどり着くまで,著者と編集者のさまざまなやり取りがありました.この本,完成するのだろうかと弱音を吐きそうになることも……でも難産の末に生まれた本ほど愛おしいものです.まだ,読んでいないという方,ぜひお読みください.元気になれるはず……

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