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2022/03/10 15:51
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以下,やどかり出版Facebookページより抜粋
column (m)
座談会や対談では,感情のこもった言葉が溢れたり,化学反応のような議論展開になったりと,執筆原稿にはない魅力があります。ただ,編集者は「もし録音がとれていなかったらどうしよう……」と,終わるまで気が気ではありません。
私も駆け出しの頃,収録時間が予定の倍以上になってしまい,録音テープも電池もなくなりそうなのに,近所にコンビニもなく,泣きそうになったことがあります。その時は会場の事務室に頼み込んで電池を分けてもらい事なきを得たのですが,いや~,思い出したくもありません……
「響き合う街で」99号のクロストークも,本誌でしか読めない貴重なキャスティングによる議論が展開されています。ぜひ,お読みください!
column (知)
「響き合う街で」99号の装丁を担当しました.99号から101号にかけての100号記念連続企画ということで,3号とも特別なデザインになります.本誌担当編集者のhさんのデザイン案を基にIllustratorで肉付けしていきました.スタイリッシュなデザインになり評判も上々です.本誌には3号共通となる企画があり,「異見と異論の交差点」では,当事者,家族,専門職,それぞれの立場からの意見が掲載されています.やどかり出版の昔の同僚の投稿も拝見することができ,変わらない姿勢に懐かしさを覚えました.
2月には100号が発売されます.「響き合う街で」の歴史に装丁担当として携われて幸せに思います.
column (和)
私は,精神科病院へ6回入院しています.長期で3カ月,短期で1週間.アルコール依存症で飲酒してしまうと,飲酒が自分の力でやめられなくなり,入院するしかなくなります.
ということもあり,『響き合う街で 99号 特集 精神保健福祉とメディア』の「第1部 精神保健福祉をめぐって メディアの報道とその影響」の大熊一夫さんの「『ルポ・精神病棟』から半世紀」は興味深く読ませていただきました.大熊さんが精神科病院へ潜入入院するため日本酒,ウイスキーを大量に飲んでべろんべろんで入院したのが,自分と似ているなと.
私の入院したアルコール病棟は,開放病棟で,精神科病院特有の問題はあまり感じませんでしたが,今でも,あまり良い環境とはいえない精神科病院もあるかもしれません.
大熊さんのような,突撃ルポをおこなうメディアの人がまた出て来るとおもしろいような気がします.
精神科病院にはいろいろな問題が存在するかもしれません,しかしながら,私は,べろんべろんの状態で精神科病院へ入院した時は,「これで助かった,死なないですむ」と,とても安心感を持ちました.精神科病院も正しいものであれば,そこは必要な病院でもあると思います.
column (C.S)
「響き合う街で」99号の組版をしました。
今回から3号連続で100号記念特集が始まりました。99号では「精神保健福祉とメディア」という特集で関係者の証言を集めました。クロストークには,障害者団体のリーダーの1人である藤井JD代表ほか,当事者,家族,ジャーナリストも登場して,熱いトークバトルを展開してます。また,鋭い政治風刺で知られる「テレビで会えない芸人」松本ヒロ氏も登場しています。ぜひご期待ください。
モノクロの組版は色に苦労します。「Overture-茶色の朝」の背景は元の色が画像1です。これをうまくモノクロで表現するのは一苦労です。調整して画像2になりました。濃く過ぎると字が見えなくなるし,薄すぎるとインパクトがなくなるしと,困ったところです。今回はこんな感じでまとまりました。
column (和)
SNSにこんな書き込みがありました。「何か事件があり、その当事者が、精神科受診歴があるとか精神科病院入院歴があるとかを報道されることはあるが、内科受診歴があるとか、外科病院入院歴があるとかを報道されることはない」。そう、精神科受診歴があったり、精神科病院入院歴があったりすると、なるほどそうですね、やっぱりそうですねと、世間は納得します。世間が納得するようにメディアは話を持っていきがちです。
精神疾患の当事者が社会、地域の中で生活していくことは、このようなわけのわからないような偏見、差別との戦いです。メディアは精神障害をどう扱うつもりでいるのかは、興味深いところであります。『響き合う街で』99号の特集は「精神保健福祉とメディア」。下記は特集の一部ですが、まさにこの問題を掘り下げています。
column (m)
「人は,自分の見たいものしか見えない」「信じたいものしか信じない」――
この陥穽から完全に自由になれる人なんて,この世にいるのでしょうか……
やどかり出版はささやか過ぎるメディアではありますが,情報発信に携わる者として,このことには常に意識的であらねばならないと,「響き合う街で」100号記念特集の編集会議で話し合いました。
そこで企画されたのが「異見と異論の交差点」コーナーです。さまざまな立場,考え方の50人に,テーマごとに意見表明していただき,そこに編集を加えることなく,平場に並べようという試みです。
99号は「精神保健福祉とメディア」,以下「精神保健福祉のボトルネック」「精神保健福祉のブレイクスルー」と,50人の異見と異論が交差していきます。
この(画期的な!!)コーナーだけでも読み応え十分です。
ぜひ,お手に取ってご覧ください!
column (h)
『響き合う街で』100号記念連続企画,1号目となる99号が発刊しました! 100号,101号と3号連続の企画になります.
100号記念ということで,いつもと違った表紙デザインにチャレンジ! 「特別感を出そう!」「色は金・銀・銅にしてみたら?」「記念ロゴを入れてみよう♪」……などなど,意気込んで制作に臨んだものの,まさに言うは易く行うは難し……表紙デザイン担当のIさんと編集室で,唸りながらデザインを固めていきました.せっかくなので,表紙とロゴ案をちらっとご紹介します.最終的にはどんな仕上がりになったのか,ぜひ実物を手に取ってご覧いただきたいです!
column (h)
『響き合う街で』最新号となる99号が発刊となりました.今号から,本誌100号記念の連続企画が始まります.今号のテーマは「精神保健福祉とメディア」.過去,メディアはどのように精神保健福祉の動きと向き合ってきたのか.そして,いのちと尊厳をめぐる社会問題に対し,メディアが果たすべき役割とは……
『響き合う街で』,その前身となる『精神障害と社会復帰』の歩みにも触れました.ぜひ多くの方にご覧いただきたいです.