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2022/04/11 14:52


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column (昌)

 「響き合う街で」100号で「精神保健福祉のボトルネック」を特集しました.医師,専門職,当事者,識者などいろいろな立場の方が精神保健福祉のボトルネックについて語っています.私は精神科病院の入院経験に触れたいと思います
私は今から25年前に2つの精神科病院に入院した経験があります.1つは,古くからある精神科病院ともう1つはその当時建物は比較的新しく評判も悪くない病院でした.
 今回は最初に入院した病院で体験したことについて触れたいと思います.そこは古くからある精神科病院で建物も古く完全な閉鎖病棟で,男性病棟と女性病棟が階数でわかれていました.私は大量服薬し意識がないまま病院に運ばれてきたためどのようにして病院内に運ばれてきたのかもわからず目がさめたらベッドの上でした.そこは2人部屋でもう1人患者がいましたが,特に気になるようなことはありませんでした.2,3日して意識もはっきりしたので,大部屋に移ることになりました.そこは30畳ぐらいの畳の部屋に15人ぐらいが寝起きしていました.しかも,ほとんどが高齢者で若い人はだれもいませんでした.これがいわゆる社会的入院だったのです.何も知らない私でしたがその光景は異様に感じ,しかもみんな人生をあきらめていた感じで,部屋の空気がよどんでいるようでした.そこでの入院は3週間でしたが,その当時入院していた人はどうなったのかこうして今思うと気になります.その病院の前を時々通りますが,25年を過ぎた今もなお外観はその当時とまったく変わっていません.今でも社会的入院をしている人がいると思うと……

column (m)

 精神保健福祉ジャーナル「響き合う街で」100号記念の3冊は,内容の充実ぶりはもちろんのこと,表紙も「PP加工」を施したスペシャルバージョンです。
 PPは「ポリプロピレン」の略で,つまり表紙にビニールコーティングすることを言います。ビニールを貼ることで,刷りっぱなしより強度が増し,汚れにくくなり,発色もよく高級感が出ます。代表的なのはグロスpp(つやつや)とマットpp(つや消し)ですが,同じデザインでもグロスにするかマットにするかでずいぶん印象が変わるので,いつも装丁担当の「知」さんと悩みながら決めています。
 当社では自費出版も承っていますが,上記の表紙加工はもちろん,花布(はなぎれ:背表紙の内側に貼る布),スピン(しおり紐)など,お客様とご相談しながらオーダーメイドで仕上げてゆきます。
 ぜひ,あなただけの本を作るお手伝いをさせてください!

column (h)

 『響き合う街で』が刊行100号を迎えました.99号に続く100号記念連続企画,今号のテーマは「精神保健福祉のボトルネック」です.精神保健福祉の目詰まりはどこにあるのか,そして,いのちと尊厳をめぐるさまざまな社会課題から,この社会に通底する「ボトルネック」に迫りました.
 第2部の「いのちと尊厳をめぐる忘れてはならない21世紀の出来事」は,編集室でも悩みながらの作業でした.「この出来事を入れるならこのことにも触れないと……」「国際的な動きをどこまで入れるか」など,限られた紙数の中で何を表すか,何度も議論を重ねてまとめたものです.1つ1つの事柄を見ていくと,それはある一時,「過去」の出来事ではなく,今につながる問題だと気づかされます.忙しい日々に追われてしまいがちですが,いのちと尊厳をめぐる物事の兆しに,敏感でありたいです.

column (佐)

 こんにちわ、DTPのC.S です。
遂に「響き合う街で」も100号を迎えました。年4回の発行なので、4半世紀かかったことになる訳です。そう思うと感無量な感じがします。
 100号にふさわしく仕上げようと取り組んだのですが、今回はグラフの作成には苦労しました。
 グラフは一目で分かるようにしないといけないらしいのですが、グラフにもいろいろあります。棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどなど。エクセルは自動でカラーのきれいなグラフを作ってくれますが、記念号だからといってオールカラーという風にもいかないようで、それを白黒で表現しなければならないです。これが結構、難しいもんです。
 試行錯誤を繰り返し何回も作り直してようやくOKが出ましたね。皆様いかがでしょう。一目で分かりますかね。

column (知)

 100号記念連続企画ということで、99号、100号、101号と、いつもとは違うデザインで発行している季刊誌「響き合う街で」ですが、少し前に100号が発売になりました。
 今回も装丁を担当させていただき、前号のデザインを踏襲して、オレンジ色がかったピンク色の紙面に「100」という数字を金色ででかでかと配置しました。前号同様、hさんの頭の中にあるデザインを私がIllustratorで形にしていくという作業でした。hさんを頼ってしまい、あまり自分の意見を出さなかったことが吉とでたのか、コンパクトにまとまった見やすい表紙になりました。
 今号は、精神保健福祉のボトルネックについての特集です。「異見と異論の交差点」では、今号も様々な角度からの意見が述べられています。優生思想など障害者の人権が軽んじられる昨今ですが、福祉サービスを利用して生活している者として、人権を主張したいなら無関心でいることは許されないことだと思いました。皆さんも是非お手に取って、様々な意見に耳を傾けてください。

column (世)

 「響き合う街で」100号を迎えることができました.読者の方々,原稿執筆や取材に協力してくださった多くの方々に感謝です.たくさんの方に出会うチャンスをいただきました.「響き合う街で」の前身は「精神障害と社会復帰」,先輩たちが命名したのですが,創刊号(1979)にはこの誌名は早く変えるべきだと記され,1996年に「響き合う街で」として再出発しました.
 100号では「精神保健福祉のボトルネック」がテーマでした.日本の精神保健福祉は大きく変革されなくてはいけない,多くの人がそう考え,取り組んできました.しかし,まだボトルネックを抜け出せていないもどかしさがあります.同号では,「いのちと尊厳をめぐって 忘れてはならない21世紀の出来事」を取り上げました.ボトルネックは,精神保健福祉領域だけにあるのではなく,社会全体を視野に入れるべしという思いからです.私たちはずいぶんと脆い社会に暮らしているのではないでしょうか.人々のいのちや暮らしを守るさまざまなケアが,市場経済に投げ出されて20年あまり,自己責任論の強まりの中で,自助・共助が強調され,社会で支える基盤が擦り切れてきています.「響き合う街で」99号,100号,そして5月発行予定の101号を通して読んでいただき,私たちが生きるこれからの社会のあり方を考えてみませんか.

column (m)

 電話で宅急便の集荷を頼もうとしたら,「集荷受付はAIが担当します」と電子音声に応答されました。反射的に「嫌っ!」と思って切ってしまったのですが,それでは仕事が進まないので,仕方なく再度電話をかけて,恐る恐るAIとの会話に臨みました。いつの間にか,人に応対してもらえないことが増えてしまいました(泣)
 こんな時代に,果たして「紙の本」は生き残っていけるでしょうか。
 精神保健福祉ジャーナル「響き合う街で」は,このほど創刊100号の節目を迎えました。雑誌の廃刊や休刊が相次ぐ中,1号1号を愚直に作り続けてまいりました。こんな「響き合う街で」には,やっぱり紙媒体がお似合いかもしれませんが,読者の皆さまのニーズに合わせて,いろいろな出版様式を考えていきたいと話し合っています。
 これからの「響き合う街で」にご期待ください!

column (新刊のご案内)

 精神保健福祉ジャーナル『響き合う街で』最新号のご案内です.
 ついに,本誌100号が発刊いたしました! 前身『精神障害と社会復帰』から数えると43年,『響き合う街で』に改題してから26年を迎えた今,こうして100号をお届けできることができ,とても嬉しく思います.執筆者の方や取材にご協力いただいた方,そして読者の皆さまのお支えのもとたどり着いた100号です.心より感謝申し上げます.
 本誌は精神保健福祉にとどまらず,私たちの生きる社会を取り巻くさまざまな問題に目を向けてきました.今後も本誌ならではの企画をお届けしてまいりたいと思います.
 さて,3号連続企画,第2弾となる今号の特集は「精神保健福祉のボトルネック」です.さまざまな視点から日本の精神保健福祉,そして社会のボトルネックについて考えました.ぜひご覧ください.

column (h)

 毎週土日に更新してきたFacebook投稿が,2月で丸1年を迎えました.
 いつもFacebook記事担当の輪番表をつくり,原稿の集約や写真の選定などを行ってくれているのが(和)さんです.
 投稿でもご紹介してきた通り,やどかり出版では『響き合う街で』100号記念企画が進行中.先月は100号の発行を控え,雑誌担当の私は毎晩泣きそうになりながら原稿に向き合っていました.そんな校了前の(鬼気迫る)私を見るに見かねて,(和)さんがFacebook記事の当番を代わってくれました.
 おかげで100号も無事印刷開始となり,近くご紹介できそうです! 記念すべき100号の特集は「精神保健福祉のボトルネック」です.ぜひお楽しみに♪ Facebookも雑誌も,情報を発信し続けることが大事ですね.



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