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2026/09/24 15:03

 やどかり出版では,精神障害のある従業員と職員が持ち回りでFacebookへ投稿しています.
 こちらのブログでも数ある中から厳選した記事をお届けいたします.   

 先日,NHKのtoi-toiという番組で,「戦争のこと,どう語ればいいんだろう?」というテーマが特集されていました.脳性まひのある上間祥之介さんが,沖縄の障害者の戦争体験を調査しているうちに,「戦争のことを自分の言葉でどう伝えるか」という悩みにぶつかったのだそうです.彼は様々な人たちと対話し,その問いを探求する中、周りの力を借りながら沖縄の自然洞窟(ガマ)に入る体験に挑みました.沖縄戦の当時、多くの住民や兵士がガマに避難し,野戦病院も置かれていました.集団自決など,様々な悲劇も起きていました.
 彼はガマに横たわってみました.おそらく,当時の負傷兵と同じように.真っ暗闇で地面はひんやりとし,水も満足に飲めない環境で,祥之介さんは「生きようという方向には行かない.死を選ぶかもしれない」といった感想を述べていました.そして,彼がそんな体験をしている様子を,自分はテレビの前でなんとなく惹かれるように観ていました.番組内では,「大量の情報からではなく,身体から出てくる言葉を大事に」という話も出ていましたが,身体の不自由な彼はまさに,当時の負傷兵と同じような状況を肌身で感じたのだな,と思いました.そして,そこから出てくる言葉は,生きることへのあきらめといいますか,ひんやりとした希望の消失といいますか……身に迫るような感覚がありました.
 戦争が人を殺し,殺され,人の生きる意欲を奪うものであることが,障害のある方を通じてより鮮明になったように感じました.戦後80余年,戦争と障害の強いつながりを再確認させられた時間でした.上間祥之介さんや番組のスタッフ,関係者の方々に感謝したいと思います.(タカシ)

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