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これでいいのか障害者自立支援法・3 生活支援の現場から 緊急出版 やどかりの里は訴える
白石直己, 大澤美紀, 三石麻友美
発行:やどかり出版
A5判 112ページ
本体価格900円+税
ISBN978-4-946498-89-3(4-946498-89-3) C0036
発行年月:2006年06月
がらがらっと音を立て,障害のある人への支援の仕組みが壊されていく.スクラップ アンド ビルドなのだそうだ.
戦後,障害福祉を切り拓いてきた先達たちの運動や努力,実践の積み重ねの中で,障害福祉の水準は少しずつ向上し,今がある.もちろん,改善すべき点は多々あるだろう.人間が生きていて,つねにニーズは変わりゆくものであるのだから,さまざまな制度やサービスを見直し,改善していくことは重要だ.
しかし,障害者自立支援法は財源問題に端を発し,なおかつ拙速に進み,その結果これまで培ってきたことをいとも簡単に壊そうとしている.障害福祉の現場では.この「法」から障害のある人たちをどう守るのか,大切に積み上げてきた活動をどう守るのか,そんなことを必死に考えざるを得ない状況が広がっている.また,施設や事業者は,どうしたら経営が成り立つのかを考えるあまり,経営中心の発想に陥りがちだ.
こうした状況の中で,やどかり出版は,障害者自立支援法をめぐる3冊の緊急出版を企画した.
3冊目は,2006年9月いっぱいでなくなってしまう「地域生活支援センター」を中心に,地域生活支援活動の中で構築してきたものは何だったのか,変化する状況の中で,守らなければならないものは何か,そして,未来をどう展望するのか,今の精一杯のところで表したものだ.
障害福祉の分野は,今まさに危機的な状況にある.その状況に警鐘を鳴らしつつ,障害のある人と寄り添いながら次なる一歩をどう踏み出していくのか,やどかりの里からのメッセージである.
(緊急出版に寄せてより)
【目次】
緊急出版に寄せて 増田一世
1.障害者自立支援法成立までの過程とその性格 白石直己
はじめに
1.障害者自立支援法成立までの過程(表1)
2.障害者自立支援法の問題点からその性格を見る
2.精神障害のある人の地域生活支援とは 大澤美紀
1.生活支援とは何か
2.やどかりの里における生活支援活動
3.やどかりの里における生活支援活動の理念
3.障害者自立支援法と生活支援活動
1.市町村と相談支援事業 三石麻友美
2.障害者自立支援法における地域生活支援事業の評価 白石直己
3.居住に関する事業の水準と評価 白石直己
4.居住サービスの水準と評価 大澤美紀
5.認定調査と審査会のあり方について 大澤美紀
4.障害者自立支援法からこぼれ落ちる生活支援活動とは何か 大澤美紀
はじめに
1.24時間365日の相談支援態勢
2.訪問や同行による支援
3.危機への対応
4.夕食の宅配サービス
5.資源開拓・開発の機能
6.資源の有効活用による支援
5.障害者自立支援法から障害のある人をいかに守るか 三石麻友美
1.障害程度区分の問題
2.現状を分析し,制度を活用する
3.障害のある人の暮らしの実態に立脚した支援
6.今後の活動をどう切り開くか 三石麻友美
1.活動を切り開く活路は地域にある
2.法の持つ問題が横につながる力へとなる
3.自治体における独自施策を提言する
4.「障害のある人」の問題から「私たち」の問題へ
5.今こそ地域に貢献する生活支援活動を
6.「私たち」の考える力,行動する力を
おわりに 三石麻友美
【著者プロフィール】
白石 直己(シライシ ナオキ)
社団法人やどかりの里援護寮.
日本精神保健福祉士協会理事.
精神保健福祉士.
大澤 美紀(オオサワ ミキ)
社団法人やどかりの里大宮中部生活支援センター.
精神保健福祉士.
三石 麻友美(ミツイシ マユミ)
社団法人やどかりの里大宮東部生活支援センター.
社団法人やどかりの里常務理事.
精神保健福祉士.
発行:やどかり出版
A5判 112ページ
本体価格900円+税
ISBN978-4-946498-89-3(4-946498-89-3) C0036
発行年月:2006年06月
がらがらっと音を立て,障害のある人への支援の仕組みが壊されていく.スクラップ アンド ビルドなのだそうだ.
戦後,障害福祉を切り拓いてきた先達たちの運動や努力,実践の積み重ねの中で,障害福祉の水準は少しずつ向上し,今がある.もちろん,改善すべき点は多々あるだろう.人間が生きていて,つねにニーズは変わりゆくものであるのだから,さまざまな制度やサービスを見直し,改善していくことは重要だ.
しかし,障害者自立支援法は財源問題に端を発し,なおかつ拙速に進み,その結果これまで培ってきたことをいとも簡単に壊そうとしている.障害福祉の現場では.この「法」から障害のある人たちをどう守るのか,大切に積み上げてきた活動をどう守るのか,そんなことを必死に考えざるを得ない状況が広がっている.また,施設や事業者は,どうしたら経営が成り立つのかを考えるあまり,経営中心の発想に陥りがちだ.
こうした状況の中で,やどかり出版は,障害者自立支援法をめぐる3冊の緊急出版を企画した.
3冊目は,2006年9月いっぱいでなくなってしまう「地域生活支援センター」を中心に,地域生活支援活動の中で構築してきたものは何だったのか,変化する状況の中で,守らなければならないものは何か,そして,未来をどう展望するのか,今の精一杯のところで表したものだ.
障害福祉の分野は,今まさに危機的な状況にある.その状況に警鐘を鳴らしつつ,障害のある人と寄り添いながら次なる一歩をどう踏み出していくのか,やどかりの里からのメッセージである.
(緊急出版に寄せてより)
【目次】
緊急出版に寄せて 増田一世
1.障害者自立支援法成立までの過程とその性格 白石直己
はじめに
1.障害者自立支援法成立までの過程(表1)
2.障害者自立支援法の問題点からその性格を見る
2.精神障害のある人の地域生活支援とは 大澤美紀
1.生活支援とは何か
2.やどかりの里における生活支援活動
3.やどかりの里における生活支援活動の理念
3.障害者自立支援法と生活支援活動
1.市町村と相談支援事業 三石麻友美
2.障害者自立支援法における地域生活支援事業の評価 白石直己
3.居住に関する事業の水準と評価 白石直己
4.居住サービスの水準と評価 大澤美紀
5.認定調査と審査会のあり方について 大澤美紀
4.障害者自立支援法からこぼれ落ちる生活支援活動とは何か 大澤美紀
はじめに
1.24時間365日の相談支援態勢
2.訪問や同行による支援
3.危機への対応
4.夕食の宅配サービス
5.資源開拓・開発の機能
6.資源の有効活用による支援
5.障害者自立支援法から障害のある人をいかに守るか 三石麻友美
1.障害程度区分の問題
2.現状を分析し,制度を活用する
3.障害のある人の暮らしの実態に立脚した支援
6.今後の活動をどう切り開くか 三石麻友美
1.活動を切り開く活路は地域にある
2.法の持つ問題が横につながる力へとなる
3.自治体における独自施策を提言する
4.「障害のある人」の問題から「私たち」の問題へ
5.今こそ地域に貢献する生活支援活動を
6.「私たち」の考える力,行動する力を
おわりに 三石麻友美
【著者プロフィール】
白石 直己(シライシ ナオキ)
社団法人やどかりの里援護寮.
日本精神保健福祉士協会理事.
精神保健福祉士.
大澤 美紀(オオサワ ミキ)
社団法人やどかりの里大宮中部生活支援センター.
精神保健福祉士.
三石 麻友美(ミツイシ マユミ)
社団法人やどかりの里大宮東部生活支援センター.
社団法人やどかりの里常務理事.
精神保健福祉士.