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プラクティス1 もう1つの価値 共生・共創・協働の社会1
増田一世
発行:やどかり出版
A5判 178ページ
本体価格1,800円+税
ISBN978-4-946498-80-0(4-946498-80-X) C0036
発行年月:2005年10月
やどかり出版を約30年間守り育ててきた著者が,ついに実践の書を世に問うことになった.彼女はもともとはソーシャルワーカーである.大学を出てやどかりの里に飛び込み,多くの先輩や精神障害の当事者にもまれ続けて成長を続けた.自らの至らなさに涙した日々も決して少なくない.
傍ら,やどかり出版で編集者としても鍛えられ続けた.貧窮の極みにあったやどかりの里で,彼女は本業以外で自らの生計を維持しなければならなかった.そして,いつの間にか副業が彼女の本業になっていったのである.雑誌や単行本の企画・取材・編集の過程を通じて,彼女は人を見る目,社会を見る目を徐々に育てていった.雑誌の取材記事を書くことによって,物事の本質に迫る姿勢を身につけていった.現在,一気にそれが開花している.
しかし,彼女の視点は常にソーシャルワーカーそのものである.やどかりの里35周年の実践の中から,彼女は組織を育て,地域社会の一員としてのやどかりの里を意識し,さらに,今や,さいたま市の政策決定にも参画しようとしている.地を這うように積み重ねられてきた現場実践,汗を流し,呻吟しながら「この人のいのちと暮らしを守りたい」と継続されてきた実践,そこから見えてきた気づきや知恵を伝える第一弾.
目次
「プラクティス」創刊にあたって
「共生・共創・協働の社会」創刊にあたって
はじめに 成長する力,挑戦する人,新しい展開の喜び 増田一世さんの半生記
序
第Ⅰ章 自分を見つめる目を育てる
Ⅰ.よちよち歩きの私 部分しか見ていなかった
<レポート>共に活動を進める人たちから
自分らしさを取り戻す中で-爽風会活動から-
振り返って今思うこと 爽風会の活動,それは仕事師増田の原点
Ⅱ.一人前の編集者になりたい
私の原点としてのやどかりの里
振り返って今思うこと 人と関わるのが好き
第Ⅱ章 活動を見る目を育てる
Ⅰ.施設ケアから地域ケアへ
街づくりに向けて歩みだした帯広・十勝の実践
レポート・街で生きる
その人らしく生きることの実現に向けて
地域精神保健・医療から街づくりへの試み
1.共同住居アラカルト
2.働く場アラカルト
3.医療のあり方は
4.街の中で主役になる人たちは
5.行政はどんな対応をしているのか
6.取材を終えて
振り返って今思うこと ちょっと時間を止めて,振り返ることの大切さを実感
Ⅱ.いのちと暮らしを考える
阪神・淡路の被災地を行く 現地レポート
人々の生きる力のたくましさは感じられたが現代社会の矛盾を露呈した被災
振り返って今思うこと 五感をフルに働かせる仕事
第Ⅲ章 自分の中に働くことの意識を育てる
1.働くことは成長すること その場をどう創り出すのか
対談 1人の労働者として人間の尊厳を 石神 文子 増田 一世
振り返って今思うこと 障害者が力を発揮する機会を創出する
Ⅱ.保護雇用の場としての福祉工場の意味
障害ある人を雇用する事業所としての実績
精神障害者福祉工場「やどかり情報館」の挑戦
振り返って今思うこと 福祉の大後退の中で障害者の労働の場を守り切る
おわりに 私を育ててくれたたくさんの人に感謝
著者プロフィール
増田 一世(マスダ カズヨ)
平成13年〜社団法人やどかりの里常務理事.
平成9年〜精神障害者福祉工場やどかり情報館館長.
平成元年〜やどかり出版代表.
昭和30年東京生まれ.昭和53年明治学院大学社会学部社会福祉学科卒業.精神医学ソーシャルワーカーを目指し,やどかりの里の研究生となり,精神障害者とのグループ活動に従事する.精神障害者への援助活動の傍ら,出版事業を行う.精神障害者とともに働きながら,地域づくり,人づくりに注目した事業展開を目指している.
発行:やどかり出版
A5判 178ページ
本体価格1,800円+税
ISBN978-4-946498-80-0(4-946498-80-X) C0036
発行年月:2005年10月
やどかり出版を約30年間守り育ててきた著者が,ついに実践の書を世に問うことになった.彼女はもともとはソーシャルワーカーである.大学を出てやどかりの里に飛び込み,多くの先輩や精神障害の当事者にもまれ続けて成長を続けた.自らの至らなさに涙した日々も決して少なくない.
傍ら,やどかり出版で編集者としても鍛えられ続けた.貧窮の極みにあったやどかりの里で,彼女は本業以外で自らの生計を維持しなければならなかった.そして,いつの間にか副業が彼女の本業になっていったのである.雑誌や単行本の企画・取材・編集の過程を通じて,彼女は人を見る目,社会を見る目を徐々に育てていった.雑誌の取材記事を書くことによって,物事の本質に迫る姿勢を身につけていった.現在,一気にそれが開花している.
しかし,彼女の視点は常にソーシャルワーカーそのものである.やどかりの里35周年の実践の中から,彼女は組織を育て,地域社会の一員としてのやどかりの里を意識し,さらに,今や,さいたま市の政策決定にも参画しようとしている.地を這うように積み重ねられてきた現場実践,汗を流し,呻吟しながら「この人のいのちと暮らしを守りたい」と継続されてきた実践,そこから見えてきた気づきや知恵を伝える第一弾.
目次
「プラクティス」創刊にあたって
「共生・共創・協働の社会」創刊にあたって
はじめに 成長する力,挑戦する人,新しい展開の喜び 増田一世さんの半生記
序
第Ⅰ章 自分を見つめる目を育てる
Ⅰ.よちよち歩きの私 部分しか見ていなかった
<レポート>共に活動を進める人たちから
自分らしさを取り戻す中で-爽風会活動から-
振り返って今思うこと 爽風会の活動,それは仕事師増田の原点
Ⅱ.一人前の編集者になりたい
私の原点としてのやどかりの里
振り返って今思うこと 人と関わるのが好き
第Ⅱ章 活動を見る目を育てる
Ⅰ.施設ケアから地域ケアへ
街づくりに向けて歩みだした帯広・十勝の実践
レポート・街で生きる
その人らしく生きることの実現に向けて
地域精神保健・医療から街づくりへの試み
1.共同住居アラカルト
2.働く場アラカルト
3.医療のあり方は
4.街の中で主役になる人たちは
5.行政はどんな対応をしているのか
6.取材を終えて
振り返って今思うこと ちょっと時間を止めて,振り返ることの大切さを実感
Ⅱ.いのちと暮らしを考える
阪神・淡路の被災地を行く 現地レポート
人々の生きる力のたくましさは感じられたが現代社会の矛盾を露呈した被災
振り返って今思うこと 五感をフルに働かせる仕事
第Ⅲ章 自分の中に働くことの意識を育てる
1.働くことは成長すること その場をどう創り出すのか
対談 1人の労働者として人間の尊厳を 石神 文子 増田 一世
振り返って今思うこと 障害者が力を発揮する機会を創出する
Ⅱ.保護雇用の場としての福祉工場の意味
障害ある人を雇用する事業所としての実績
精神障害者福祉工場「やどかり情報館」の挑戦
振り返って今思うこと 福祉の大後退の中で障害者の労働の場を守り切る
おわりに 私を育ててくれたたくさんの人に感謝
著者プロフィール
増田 一世(マスダ カズヨ)
平成13年〜社団法人やどかりの里常務理事.
平成9年〜精神障害者福祉工場やどかり情報館館長.
平成元年〜やどかり出版代表.
昭和30年東京生まれ.昭和53年明治学院大学社会学部社会福祉学科卒業.精神医学ソーシャルワーカーを目指し,やどかりの里の研究生となり,精神障害者とのグループ活動に従事する.精神障害者への援助活動の傍ら,出版事業を行う.精神障害者とともに働きながら,地域づくり,人づくりに注目した事業展開を目指している.